最近は防災への意識が高まってきていると言われていますが、実は一人暮らしの人のうち、なんと7割近くが備蓄をしていないそうです。
でも、何かあった時に助けを呼べる人がすぐそばにいない一人暮らしだからこそ、もしもの時のためにしっかり準備しておくことがすごく大事なんじゃないかなと思います。
災害だけじゃない!備蓄が役立つ場面は意外とたくさん
一人暮らしだと部屋がそこまで広くないことが多いので、たくさんの備蓄を置くのはちょっと難しい…
という気持ち、すごくよくわかります。限られたスペースの中で、普段の生活用品だけでも手いっぱいになりがちですよね。
でも、実は備蓄が役に立つのは地震や台風といった災害が起きたときだけではありません。
例えば、マンションやアパートの設備トラブルで突然水が止まってしまったり、電気が使えなくなってしまうこともあります。
近所で工事があって、急に断水になった…なんてケースも意外と珍しくないんです。
特に一人暮らしだと、何かトラブルが起きたときにすぐ誰かに頼れるわけではありませんよね。
仕事や学校で家にいない時間が多かったり、管理会社や業者に連絡してもすぐに対応してもらえるとは限らなかったり。
そうなると、復旧まで自分でなんとか乗り切るしかなくなってしまいます。
そんな時に、最低限の備蓄が家にあれば、慌てずに落ち着いて対応できるはず。
「うち狭いし備蓄なんて無理…」と諦める前に、まずはちょっとしたストックから始めてみるのがおすすめです。
いざという時に慌てないためにも、やっぱり最低限の備えはしておくのが安心です。
「備蓄って大げさじゃない?」なんて思うかもしれませんが、何かトラブルが起きてからでは遅いんですよね。
農林水産省によると、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食料や生活必需品をストックしておくのが理想的なんだそうです。
一人暮らしの備蓄品です
別場所にカップ麺4つ、レトルトお吸い物1袋
お水500ml×24(1箱分)もあるよフォロイーさんに触発されてこないだちょうど補充したところでした。タイムリー pic.twitter.com/7aRmHIwdTt
— mur (@murph9347) August 8, 2024
一週間分と聞くと「そんなに?」って感じるかもしれませんが、実際、復旧まで時間がかかるケースもありますし、
特に一人暮らしだと誰かに頼れるわけでもないので、備えておいて損はないはず。
とはいえ、何をどれだけ準備すればいいのか迷ってしまう人も多いですよね。
そこで今回は、一人暮らしの人が無理なく揃えられる「これだけは押さえておきたい!」という備蓄アイテムをまとめてみました。
これを参考にして、少しずつでも備えを始めてみてはいかがでしょうか。
これだけは用意しておきたい!一人暮らし向け備蓄アイテム
水
備蓄と聞いて、まず最初に思い浮かぶのが「水」という人も多いはず。
実は、人が1日に必要とする水の量は約3リットルと言われています。
飲み水としてだけじゃなく、調理に使ったり、うがいや手を洗ったりする分も考えると、意外とたくさん必要なんですよね。
最低でも3日分、つまり9リットルくらいは家に置いておくのが理想です。
普段からペットボトルの水を買っている人なら、減ってきた分を買い足して常に9リットル以上キープできるようにしておくと、無理なく備蓄が続けられます。
「普段は水道水派だからペットボトルなんて買わないよ〜」って人も、非常時のために最低9リットルくらいは用意しておくのがおすすめ。
急な断水で何日か水が出ない…なんて状況になったら、飲み水が確保できているだけで本当に安心できます。
しかも水は賞味期限が長いので、一度買っておけばしばらく安心なのも嬉しいポイント。
スペースに余裕があれば、できれば1週間分くらい備えておけるとさらに安心ですね。
食料
水の次に大事なのが、やっぱり食べ物ですよね。
一人暮らしだと普段からレトルト食品やカップ麺、パックご飯なんかを常備している人も多いと思いますが
、災害時にはガスや電気が使えない可能性も考えておく必要があります。
そんな時に便利なのが、火を使わずに食べられるものや、少ない水やお湯で作れる非常食。
特に「アルファ米」という保存食はかなり優秀で、お湯や水を注ぐだけで食べられるうえ、賞味期限も5年以上と長く、置き場所にも困らないコンパクトサイズ。
普段のごはん用のストックに加えて、こうした非常食をいくつか備えておくと、もしもの時に心強いですよ。
特に食事が取れないと体力も気力も落ちてしまうので、好みの味のものを試しに食べてみて、食べやすいものを準備しておくのもおすすめです。
手回し充電ラジオライト
これは個人的にも「本当に持ってて良かった…!」と思うアイテムのひとつです。
ライト、ラジオ、スマホの充電がこれ1台でできる優れもの。しかも手回しで発電できるので、電池や電源がなくても安心して使えます。
災害時はもちろん、突然の停電とか、電気が切れて真っ暗な夜とか、思った以上に活躍する場面が多いんですよね。
ちなみに、昔停電した時にロウソクでしのごうとしたことがあったんですが、明るさが全然足りなかったし、火をつけっぱなしにしておくのが怖くて…。
その経験から「これは絶対あった方がいい!」と実感しました。
場所も取らないので、ぜひひとつ持っておくのをおすすめします。
日用品
食べ物や水だけじゃなく、忘れがちなのがトイレットペーパーやティッシュ、生理用品といった消耗品。
一人暮らしだと減りが遅い分、つい補充を忘れてしまいがちですが、いざという時に切らしているとかなり困るものばかりです。
特に災害の後は買い占めで手に入りにくくなることもあるので、普段からちょっと多めにストックしておくと安心です。
それと、断水した時に水が貴重になるので、ウェットティッシュもあるとかなり便利。
水なしで手を拭いたり、ちょっとした汚れを拭いたりするのに重宝しますよ。
あと、コンタクトレンズを使っている人は洗浄液も忘れずに!「気づいたら切らしてた…」なんてことがないように、余裕をもって買い置きしておきましょう。
簡易トイレ
地震などの災害が起きた時、意外と盲点なのがトイレ問題。
水道が止まっていなくても、建物の排水管が壊れていたりすると、トイレを流したことで下の階に水漏れしてしまうケースもあるんです。
たとえ一人暮らしでも、トイレが使えない日が続くと、ニオイや衛生面がかなり気になってくるはず。
そんな時のために、コンパクトに収納できる簡易トイレを準備しておくと安心です。
最近は狭い部屋でも置きやすい省スペースなものが色々売られているので、ぜひひとつ用意しておきましょう。
まとめ
こうして見てみると、一人暮らしの備蓄って特別なものばかり用意する必要はなくて、
意外と普段の生活で使っているものを少し多めにストックしておくだけでも、しっかり備えになるんですよね。
手回し充電ラジオライトや簡易トイレみたいに、非常時に特に役立つアイテムは用意しておくと安心感が段違いですが、
それ以外の水や食料、消耗品なんかは普段使いの延長で無理なく揃えていけます。
忙しくてなかなか買い物に行けなかったり、つい買い忘れちゃうこともあると思いますが、
「気づいたら何もなかった!」なんてことにならないように、普段から少し余裕を持っておくのがコツです。
特に一人暮らしは、自分の身は自分で守るしかない場面も多いので、
万が一の時に困らないように、できるところから少しずつ備えを始めてみてくださいね。
備蓄って、やってみると意外と楽しくて、「これがあると便利かも?」って考えるのも面白いので、ぜひ気軽にチャレンジしてみましょう!